1. 委員の引継ぎ   2012年3月で任期が切れる、 三宅 隆、前島 展也、一宮 尚志、大信田 丈志(以下、敬称略)  の4名の後任を小倉 昌子、桂 法称、郡 宏、松岡 千博の4名が引き継ぐこととなり、引継ぎが  行われた。 2.2012年10月よりの委員候補の推薦   2012年9月で任期が切れる、鈴木 正、相馬 亘、大槻 道夫、西野 晃徳の4名の後任候補として、  竹田 晃人、中原 明生、家富 洋、堺 和光の4名が推薦され、承認された。 3.次期領域代表について   これまで領域代表の交代は10月であったが、2013年春には4月へと変更となる。それに合わせて、  現代表 金田 行雄、現副代表 出口 哲生の任期を2012年9月までとし、2012年10月より20  4年3月までの1年半は、代表を出口 哲生、副代表を早川 尚男とすることが提案され、承認された。 4.今回の学会の反省点   今回の学会は全般に部屋不足であり、また、200名規模の部屋と70名規模の部屋の両極端の広さの部  屋しかなく、部屋の調整が困難であったという声が聞かれた。また、今回の学会より新たなキーワードとして 「振動子系」が導入されたが、あまり周知されていない、という声も聞かれた。 5.2012年秋季大会のシンポジウム開催に関して   2012年秋季大会において、領域11より以下4件(タイトル、提案者は仮)のシンポジウムが提案に向  けて動いている事が報告された。 ・水素結合と分散力に関する第一原理計算の現状と課題(提案者 森川 良忠、浜田 典昭、小口 多美夫:   領域11メイン、9と合同)  ・量子多体系におけるエンタングルメント(提案者 引原 俊哉) ・統計力学におけるLioville方程式の固有値問題とその周辺(提案者 工藤 和恵) ・「揺らぎ」の検出・理解・制御への挑戦〜量子力学・統計力学・メゾ系の話題(提案者 天羽 真一:領域4   メイン、1、11と合同) 3件以上のシンポジウムが同一大会で開催される場合、会場  の都合によっては全ての提案が採用されるわけには行かないため、シンポジウム主催者に連絡をしてある程度調整  が必要である、という結論に達した。 6.合同セッションに関して   今回の学会では、生物物理に関して領域11と領域12の合同セッションを開催して欲しい、という声が多く聞  かれたので、キーワードの設定も含めて領域12と協議を行うこととした。一方、合同セッションとしては存在す  るが実際には講演数が少なすぎてセッションとして成立しない事の多い量子基礎論合同セッションが今でも存在す  ることと合わせて、  ・合同セッション希望者がいなくなった場合に合同セッション廃止を行う手続きを明確化すること  ・講演者数が少なかった場合などに備え、領域運営委員にプログラム調整の余地を残すこと  を今後の検討課題とした。 7.生物物理学会員の講演に関して   上記生物物理合同セッションに関連して、領域12では生物物理学会員ならば日本物理学会員でなくても講演可  能であるという状況が紹介され(募集要項「講演発表者の資格」の項に記載あり)、合同セッション時には対応を  して欲しい、との要望があったため、検討課題とした。 8.論文賞・若手奨励賞の推薦に関して   論文賞の領域枠推薦に関しては例年10月後半から11月前半に、各領域から論文賞候補論文を推薦することとなっ  ている。このため昨年度は、10月から着任の委員は着任早々に論文賞を推薦することとなり、準備不十分のまま論  文賞候補論文を選定することを強いられた。このため、今年度からは、10月着任予定の委員には予め申し送りをし  ておくことが提案され、了承された。   また、若手奨励賞に関しては例年応募が少ないことが紹介され、今後の検討課題とした。 9.領域略称名の導入に関して   物理学会理事会の方から、領域名を数字で示す現在のシステムから、領域名を5文字の略称で示すシステムへの変更  を提案予定であり、各領域運営員会で検討してほしい、との依頼があった。検討した結果、  ・領域名を数値から略称名に変更することのよるメリットがあまりない。  ・領域11の内容は広範であり、5文字の略称をつけるのは不可能である。  ・新しい領域を立ち上げようとする場合には現在の数字で表すシステムの方が都合が良い。  ・合同セッションを行うにあたっても、数字で表す現在のシステムの方が良い。  などの意見が出、領域運営委員会としては反対である、という結論に達した。一方、「このような問題は領域11構成  員全員の問題であり、より学会員の意見を広く聞くべきではないか」という意見もあり、メーリングリストやWebで周  知・意見公募などを行うべきか今後検討することとした。