日本物理学会2005年年次大会(東京理科大学野田キャンパス)

領域11インフォーマルミーティング議事録

2005年3月24日(木)17時30分より YF会場

 

議事進行

 川村 光 領域代表

 

 代表の挨拶に続き、以下の話題が報告・議論された。

 

1. 次期領域代表予定者の承認

2. 次期領域副代表予定者の紹介と承認

3. 新世話人の紹介および次期世話人の承認

4. 「非会員登壇」要望について 経緯と結果報告

5. 英語セッションの取り扱いについて

6. その他 領域Webの方向性について 世話人選出について

 

議題

 

1. 次期領域代表予定者の承認

 次期領域代表(現副代表)中野 徹 氏(中大・理工)の紹介、挨拶があった。

 次期領域代表として全会一致で承認された。

 

2. 次期領域副代表予定者の紹介と承認

 慣習として、統計力学・物性基礎論の平衡系分野、同非平衡系分野、応用数学・力学・流体物理分野の三分野から交互に選出していること。前副代表が平衡系、現副代表が応数・力・流体分野であることから、次期副代表は非平衡系から選出することなどの説明があった。

 世話人による推薦・投票および代表・副代表経験者らによる協議の結果、甲斐 昌一 氏 (九大・工)に就任を依頼し、本人の承諾を得られたことが報告された。続いて甲斐 氏の業績などについて紹介があった。

 次期領域副代表として全会一致で承認された。

 

3. 世話人の交代・承認

(1)新世話人(任期:2005年5月〜2006年4月)の自己紹介があった。

藤本雅文 (奈良県医大)mfujimot@nmu-gw.naramed-u.ac.jp

 専門分野 可積分系、古典・量子スピン系 <- 南 和彦 (名大院・多元)

出口 哲生 (お茶大・理)deguchi@phys.ocha.ac.jp

 専門分野 可解模型、高分子 <- 加藤 岳生 (東大・物性研)

吉村 和之 (NTT・コミュニケーション研)kazuyuki@cslab.kecl.ntt.co.jp

 専門分野 非線形力学,カオス <- 北野 勝則 (立命大・理工)

服部 裕司 (九工大・工)hattori@mns.kyutech.ac.jp

 専門分野 乱流、流体の数理 <- 横井 喜充 (東大・生産研)

 

 領域Webの管理者は、領域代表と世話人ひとりという慣例になっている。新世話人の中から管理世話人を選出するということで、新世話人間の話し合いにより出口 氏が選出された。

 

(2)次期世話人(任期:2005年11月〜2006年10月)の紹介

磯部 雅晴 (名工大・工)isobe@nitech.ac.jp

 専門分野 分子動力学、非平衡系 <- 金 賢得 (京大・理)

引原 俊哉 (北大・理)hikihara@phys.sci.hokudai.ac.jp

 専門分野 量子スピン系 <- 古賀 昌久 (阪大・工)

高木 太一郎 (防衛大・応用物理)takagi@nda.ac.jp

 専門分野 可解模型 <- 守 真太郎 (北里大・理)

中村 厚 (北里大・理)nakamula@sci.kitasato-u.ac.jp

 専門分野 可積分系 <- 戸田 晃一 (富山県立大・工)

 

 世話人の分野構成において、可積分系・可解模型を専門とする世話人の比率が高くなる。しかし許容範囲内とのことで承認された。

 

4. 「非会員登壇」要望について 経緯と結果報告

 予てより、主に流体物理分野より出されていた物理学会大会一般講演における非会員学生登壇の要望(「非会員登壇」)の問題について、その経緯と理事会決定事項が報告された。

[理事会決定事項]

 2005年3月8日の物理学会理事会において「協定を結ぶという項は保留とし、その他の条件のみを摘要して2005年秋季大会より導入を試みる」ことが承認された。

 その結果、以下の条件・方法が講演募集要綱(物理学会誌2005年4月号)に記載され、2005年9月の秋季大会(同志社大学京田辺キャンパス)から実施される:

C.講演発表者(登壇者)の資格

------------------

領域11に限っては、下記の条件(a〜c)を

全て満たせば非会員でも講演発表者(登壇者)となることができる。

(a)「日本機械学会」或いは「日本気象学会」の会員であり、且つ、学生であること

(b)本会会員が共同講演者となっていること

(c)参加費(非会員学生料金)に加えて、登壇料(5,000円)を支払うこと

------------------

(領域11からの補足)2005年年次大会の参加費を基準に計算すると、当該学会の会員であることを前提とし、1回の登壇に要する費用は、非会員学生参加費2,500円+登壇料5,000円=7,500円である。一方、物理学会に入会して登壇する場合は、入会金3,000円+学生年会費7,000円+学生参加費1,500円=11,500円である。登壇が1回だけなら非会員登壇のほうが低額、2回なら入会したほうが割安[非会員登壇15,000円(=7,500円X2)、入会登壇13,000円(=11,500円+1,500円)]という計算になる。

 

5. 英語セッションの取り扱いについて

(1)プログラム編集上のルールの確立・徹底

 プログラム編集の際のルールとして、英語表記のみの講演申し込みでも「英語セッション希望」が明記されていないかぎり、原則として通常セッションに配置することが確認された。 

 

(2)Web入力システムの整備

 外国人のWebによる講演申し込みの際に、姓名の表記順が系統的におかしくなる可能性が指摘され、Web入力システムの整備を事務局に求める必要があるとの認識が示された。

 

(3)英語セッションそのものの取り扱いについて

 英語セッションの現状と、同セッションで講演する得失が議論された。英語セッションそのものの再検討を領域委員会に諮ってみることとなった。

 

6. その他

(1)領域Webの方向性について

 領域Webは設置されて日も浅く、内容・運用のルールも検討の余地がある。Web管理世話人の選定に関連して、大会シンポジウム・招待講演のアーカイヴ化など、現在の領域Webページを拡充する方向も考えられるとの問題提起がなされた。しかし、統計力学・物性基礎論分野および応用数学・力学・流体力学分野のそれぞれが、固有のWebページおよびメーリングリストを運営している現状に鑑み、当面は領域Webページを拡充する必要はないとの見解で一致した。これに伴い、Web管理世話人の選定も「5月から任期の始まる世話人のうち、現在の世話人とは違う分野の世話人三人の中から選ぶ」という現在のルールを踏襲することが確認された。

 

(2)世話人選出について

 経済物理分野など、最近急速に規模が拡大している分野がある。世話人の選出に際して、そのような傾向が反映されるようにしてほしいとの要望が出された。

 また、世話人の特定分野への偏りを防ぐために、次期世話人の推薦時に世話人間で情報を共有し分野間の均衡を調整する段階が必要であるとの認識が示された。