日本物理学会2004年秋季大会

領域11インフォーマルミーティング議事録

2004年9月13日(月)17時30分より

議事進行

 蔵本 由紀 領域代表

議題

1. Journal(JPSJ)の活性化について

 JPSJニュースレターが配付され、JPSJの現状が報告された。(以下はその目次より転載)

 [1]順調に伸びる電子版のダウンロード

 [2]「注目論文」はトップページにLetters of Editor's Choiceとして掲載

 [3]日本の研究の高い質と量を反映する「招待論文」と「特集」の掲載

 [4]9月から「選任編集委員長制」を導入

 [5]改革進むJPSJの編集

 [6]Advisory Boardの設置

 [7]上昇するインパクトファクター

 [8]海外と激しい競争をしている分野で早い出版を希望されるときはJPSJが最適です。

 [9]JPSJはあなたの論文と声を待っています。

 

2. 素核宇分科の領域移行化について(報告)

 従来は素粒子理論、素粒子実験、理論核物理、実験核物理、宇宙線の5分科で組織されていたが、このたび物性分野と同様にこれら5分科がそれぞれ領域という組織に移行することになった。物性も含め全領域には代表・副代表を置く。これにより物性と共通の組織基盤の下でより円滑に大会の運営を行うことができるようになった。旧来は、半年に一度「分科領域委員会」が開催され、そこでは物性領域からは領域代表が出席し、素核宇からは各分科の世話人が出席して、学会全体の問題を討議すると同時に、同じ場で物性分野に限った大会のプログラムが審議されていた(具体的には招待講演とシンポジウムの提案を審議、採否を決定)。今回「日本物理学会 領域委員会規定」という新しい規定ができ、これまでのように「分科領域委員会」ではなく単なる「領域委員会」と称する場で大会に関する諸問題を討議し、その委員会の下に2つの小委員会、すなわち「物性領域プログラム小委員会」と「素核宇領域プログラム小委員会」を設け、そこで招待講演やシンポジウムの提案を審議することになる。新しい規定は本年10月1日から発効。

 

3. 領域11のシンポジウム・招待講演の活性化について

 提案が少ないので広く提案を募る。同時に、自発的な提案を待っていたのでは難しいとの認識が示され、物性と流体のメーリングリストを活用するなどして、シンポジウム・招待講演の提案を喚起していくことが確認された。

 

4. 執行部の人事について

 次期領域代表(任期2004年10月〜2005年9月)である現副代表 川村 光 氏(阪大・理)の挨拶があった。

 次期副代表(任期2004年10月〜2005年9月)に就任が決まった中野 徹 氏(中大・理工)が紹介され、挨拶があった。

 

5. 世話人について

(1)世話人の交代(4名)

 2004年11月〜2005年10月を任期とする新世話人が紹介された:

守 真太郎 (北里大・理)mori@jet.sci.kitasato-u.ac.jp  <- 笹本 智弘 (東工大・理工)

古賀 昌久 (阪大・工)koga@tp.ap.eng.osaka-u.ac.jp  <- 田中 彰則 (九大・工)

金 賢得 (京大・理)kim@kuchem.kyoto-u.ac.jp  <- 狐崎 創 (奈良女大・理)

戸田 晃一 (富山県立大・工)toda@pu-toyama.ac.jp  <- 新澤 信彦 (早稲田大・理工)

 出席した新世話人からの挨拶があった。

(2)次期世話人(4名)の承認

 また、2005年5月〜2006年4月を任期とする次期世話人候補者が紹介された:

藤本 雅文 (奈良県医大・物理) <- 南 和彦 (名大院・多元)

出口 哲生 (お茶大・理) <- 加藤 岳生 (東大・物性研)

吉村 和之 (NTT・CS研) <- 北野 勝則 (立命大・理工)

服部 裕司 (九工大・工) <- 横井 喜充 (東大・生産研)

 各人の資質はもとより、分野的・地域的均衡も取れているとして、承認された。

 

6. 非会員の講演希望について

 非会員(特に学生)が物理学会で登壇し講演できるようにしてほしいという希望がかねてより流体物理分野から出されていた。この希望について、蔵本領域代表から2004年6月4日のプログラム委員会で問題提起した旨の報告があった。これは物理学会の予算とも関連する事案なので、理事会での検討を要する。そのために領域11から理事会に正式の要望書を提出する必要がある。その結果、試行期間を設け個別に承認するとなどの方向で前向きの議論が行われると予想される。この点について詳細が判明次第、領域11のwebページやメーリングリストを通じて告知する。

 

7. その他

(1)講演申し込みの際に選択するキーワードの見直しについて

 講演申し込みの際に選択するキーワードは、それを基にプログラムが編成されるため、重要な意味をもつ。現在の領域11のキーワードは改善の余地があるとの指摘(例えば第一原理計算の手法が欠けているなど)があった。キーワードの見直し・変更について広く注意を喚起することが決まった。

(2)論文賞への推薦について

 論文賞の現状や要件について説明があり、賞への推薦を募るとの話題が出された。